松屋が一部店舗の限定メニューで売り出したところ要望が多すぎて全国展開されたという話題のジョージア料理「シュクメルリ」。そんなこと言われたらどうしても食べたくなるわけですが、近所に松屋がない。ないものは作る、という原則に基づいて早速作ってみましたが、結論から言うと優勝です。なんじゃこりゃ。そりゃ売れるわ。しかも作るのも簡単。皆さんもぜひ作ってみましょう。
シュクメルリとは
そもそもシュクメルリとは何なのでしょう?Wikipediaによると、
シュクメルリ(グルジア語: შქმერული、グルジア語ラテン翻字: shkmeruli)あるいはチュクメルリ(グルジア語: ჩქმერული、グルジア語ラテン翻字: chkmeruli)は、鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ、伝統的なジョージア料理の一つである[1][2]。鶏肉、レイリョウコウ、コリアンダー、ニンニク、牛乳が主な食材である。
とあります。松屋のサイトでは
鶏もも肉を使った”にんにく”と”とろけるチーズ”のホワイトシチュー鍋
や
世界一にんにくをおいしく食べるための料理
とのこと。これだけでは何がそんなに人気なのかよく分かりませんね。ていうか松屋、シチューとご飯と味噌汁…!?
ジョージアってどこ
ココです。ヨーロッパとアジアの境。我らがアゼルバイジャンの隣ではないですか。(会社の部下がアゼルバイジャンの子と付き合ってるというだけ)ご飯が美味しいことでも有名らしいです。期待できますね。
なんとなく「グルジア」って名前の方が馴染みがありましたがジョージアからの要請を受けて2015年から日本国内でも「ジョージア」に統一するようになったそうです。へー。
駐日大使もツイート
シュクメルリが知られるようになったきっかけはもちろん松屋さんがメニューに入れたからだと思いますが、ジョージアの駐日大使がツイートしたことで更に話題になりました。私もこのツイートでシュクメルリを知りました。
今夜は大使館のメンバーで松屋でシュクメルリ御膳を頂きます🇬🇪 pic.twitter.com/j1pFqoAflg
— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア臨時代理大使 (@TeimurazLezhava) 2019年12月11日
なんだか微笑ましい。専門店ではなくて全国展開するファストフードチェーンで自国の料理が出されたら確かにテンション上がりますね。
材料
前置きが長くなりましたが早速作ってみましょう。家族4人(大人2人、小学生2人)分です。多めに作ったけど美味しくて完食しちゃいました。
- 鶏もも肉:3枚
- サツマイモ:中くらいのサイズ3個
- ニンニク:たっぷり
- コリアンダー(別名パクチー/シャンツァイ):少々
- バター:適量
- オリーブオイル:適量
- コリアンダーパウダー:小さじ2
- パプリカパウダー:小さじ2
- 生クリーム:200cc
- 特濃牛乳:200cc
- 塩:適量
- ピザ用チーズ
※生クリームと特濃牛乳はどちらかだけでもいいです。何なら牛乳でもいいです。私はコクと量を出すために両方使いました。
※ナッツも入れようと思って買ったんですけど入れ忘れました。残った鶏肉でカシューナッツ炒めでもしよう。
作り方
1.鶏肉を焼く
フライパンでオリーブオイルとバターを熱して鶏肉の表面を揚げ焼きにする。皮にしっかりパリッと焼き目をつけましょう。鶏肉には念のため塩胡椒で下味をつけました。厚みがある部分は包丁で薄く削ぎました。
2.ニンニクとコリアンダーで香り出す
鶏肉は一旦取り出し、一口大に切っておきましょう。フライパンに残った油に大量の刻みニンニクを投入。バターと鶏から出た脂でニンニクを炒めると部屋中に食欲に火を付けるスメルが充満します。これは期待大!
3.ここにコリアンダーパウダーとパプリカパウダーを入れて香りを出します。どうでもいいけどパプリカパウダー入れる時に脳内でパプリカが流れて大変。(パプリカパウダー入れすぎると赤みが強くなるので加減して下さい)
4.サツマイモの下処理
ピーラーで皮むいて一口大に切って水にさらす。どうせ煮るからしなくてもいいんですけど時短のためレンチンしました。
5.煮る
これらの材料を全てフライパンに入れて、生クリームや牛乳をひたひたになる程度入れて煮込みます。
ここで初めて味見をしたわけですが、もう優勝が見えてましたね。
6.仕上げ
塩胡椒で調整します。ピザ用チーズを満遍なく散らして、蓋をしてもう一煮立ちさせて、刻んだコリアンダーを散らせたら完成です。美味しくないわけがないですね。
勝因
初めてのジョージア料理ということでネットの情報をかき集めて手探りで作りましたが非常ーーに美味しかったです。家族も大喜びで、子供達も軽くトーストしたバゲットを浸しながら綺麗に食べました。自分は最近お酒と炭水化物を控えてるので普通に食べましたけど、これは絶対にワインとバゲットがマストですね。我が家の先発ローテに入るのも確実です。主な勝因としては、
- 牛乳じゃなくて生クリームにしたことでコクが出た。食べ応えのあるスープになった。
- 鶏肉にしっかり下味を付けた。煮込んでも味がボヤけることがなかった。
- サツマイモは入れるか迷ったけど入れて正解。甘さとホクホクした食感がアクセントになった。
- 実は最初チーズ入れ忘れてて、一皿食べ終わった後から入れたんだけど、ナシでも充分美味しかった。後から味変に使うくらいでもいいかも。
注意点
- ニンニクを美味しく食べるための料理、ということで大量のニンニクを入れましたけど、ニンニクは食べ過ぎると胃がやられるので気をつけて下さい。ちょっと前にラーメンにニンニク入れすぎて救急車で運ばれた人いましたね。
それでは、皆さんも素敵なシュクメルリライフを。さようなら。ゲフー