日記 育児

小1の息子がタバコのポイ捨てを注意したらおっさんに蹴られた話

仕事が終わって帰ろうとしたところで奥さんからのLINE。小1の息子がどうやら学童が終わって帰ろうとした時に小学校の校門前でタバコのポイ捨てをしてるおじさんを見かけて「タバコ捨てないでください」と注意をしたら蹴られたらしい、とのこと。

次世代の手本となるべき同じ大人として何とも情けなくなる話ですが、この件に関しては正義感の強い息子を誇りに思うのと同時に親として幾つかの反省点もあったので少し思うところを書いておきたいと思います。

ゴミ拾いウォーク

実は息子が注意したという話を聞いて、思い当たることが一点ありました。その1週間ほど前に息子と2人でゴミを拾いながら近所を散歩したんですけど、これが思いのほか息子の中で楽しかったらしいんですね。ゴミ拾いウォークをしようと思ったきっかけは、最近道端のゴミが急に増えていて「割れ窓理論」を信じる自分としては早めに悪い芽は摘んでおきたいという思いがあったから。自分が住む町だから治安は1mmでもいいに越したことはないし。そのうち自分一人でやろう、と思っていたんですが、そんな中、地域の運動会の準備もあって息子と二人で軍手をはめたまま帰宅した時に勢いでゴミ拾いウォークを持ち掛けたところノリノリだったのでそのまま2人で散歩がてらゴミを拾ったわけです。いや、しかしこれ自体は何でか分からんけどちょっとした宝探しのようで確かに楽しかったんですよね。

勧善懲悪の匙加減

スーパーの袋と火ばさみを持って半径200mほどをウロウロしただけなんですけど残念なことに袋に半分ほどのゴミが集まりました。その中でもひと際目立つのがやっぱりタバコの吸い殻。普段気にしない時はなんとも思わないけど探そうと思うとアスファルトの上のタバコはとても目立つわけです。ほかのゴミは気が引けてもタバコの吸い殻はなぜこうも簡単に捨てられるのか?と改めて疑問。「なんでタバコ捨てるんだろうね?」「ホントだね。持って帰ればいいのにね。悪いよね。」といったやり取りを数mおきに繰り返す始末。そんな会話を何度も繰り返すうちに、息子の中で「タバコのポイ捨てをすること」が完全に自分の中にある正義と対極にあることがインプットされていく感じは受けていたわけです。

その時は自分もタバコのポイ捨てに正当性はないし一緒になってバカだアホだと軽いノリで言っていたんですが、どうやらそれが彼の善事を勧め悪を懲らす気持ちにドライブをかけてたようで、(特にこの年代だと仮面ライダーや戦隊モノで常に明確な悪意に対して正義の炎で悪を懲らしめるTV番組を観続けているので)善と悪が線引きされた途端に敵意がファッキングホスタイルしてしまったようなんですね。これはニチアサの功罪もありつつ、自分の配慮が足りなかったというか、ピュアな小1の息子に対して一方向からの善悪をインプットし過ぎたのではないかという反省がありました。※タバコのポイ捨てに正当性がないことは明らかですけど、それを子どもにインプットする時は注意が必要ではないか、という話です。蹴られた話を受けて。ポイ捨てはもちろん全力でダメです。

悪いことをしたら怒ってもいいのか

もう一点、これは自分の大きな反省です。言い訳にしかなりませんが子育ては大変です。思い通りにいかないことが9割9分です。人に優しくするには体力が必要ですが、子どものそれに対して親は日を追うごとに体力が反比例して減退していきます。そんな中で思い通りにいかないことがあると子どもに反射的に怒りを露わにすることも少なくありません。そうすると子どもたちには「悪い(かどうかの判断もそれぞれありますが)ことをしたら怒ってもいい」という強烈なインプットをしているんだな、と。今回の件はまさにそんな怒ってもいい立場にお墨付きを与えてたのかも知れないな、と。普段から気になってはいたけどこんな形で現れるんだな、と。

息子に

今回息子が蹴られたことで、そのおっさんに対する怒りはもちろんあって、そこは学校とも連携して対処するとしても、自分が子どもたちに教えてあげられることも少なくないな、と思ったのでまとめてみました。息子には、(ポイ捨てに正当性はないにせよ)注意して蹴られただけで済まないこともあるからポイ捨てするようなアレな人には構うな、(君の安全が第一だから)という話をしました。私がいないところでママには「パパと一緒に掃除したのに!」と怒ってたらしい。もうここらへんは親バカが入るので客観的な判断ができませんが、その正義感と、大人に対しても臆せず意見してくれたことに対してはありがとう、君を誇りに思うよ、とは伝えました。でももうしなくていいからね(大人がするからね)と。

子どもたちのお手本になる大人になりたいですね。日々勉強です。

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